キミの隣は特別席Ⅱ

妊婦が2人もいるから、早めにお開きになった。



「そう言えば、プレゼントは?」

マナに部屋に帰るなり聞いた。

「こっちに用意してる。」

マナに手を引かれて寝室に入った。



「そこに座って、目を閉じて」

言われた通りベットに座って目を閉じた。
引き出しから何か出してる音がする。

「もう開けていいよ…」


「これ…」

マナの手に乗っているのは2冊の手帳

「うん…母子手帳だよ。」

「2冊ってことは…もしかして…」

言葉にならない『感動』がこみ上げてくる

「そう…絢たちと一緒…あたしのお腹の中にも2人いるの」

「2人で大切に育てよう…」

マナの目には涙が流れている。

ベットの上に2冊の母子手帳を置き、座ったままマナを抱きしめた。



マナ、愛してる…

お腹の中の子供たちも

一生愛し、大切にします。




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