キミの隣は特別席Ⅱ
翌日、午後5時過ぎ
あたしは雪音ちゃんと『lily』に来ていた。
絢は忙しそうにしている。
絢、妊娠してるのに大丈夫なのかな?
「優一と住むことにしたの?」
と雪音ちゃん。
「まだ決めてない…親の許可貰わないと」
「一緒に住みたいんでしょ?」
そりゃあ…
「住みたいよ」
「なんで浮かない顔をしてるの?」
優一って春沢の二男でしょ?今までみたいにお見合いとか優一に似合った子がたくさんいるんじゃ…
でも今こと雪音ちゃんに言っても…
「優一の許嫁とかいるんじゃないのかって心配でもしてるの?」
雪音ちゃんに痛いところを突かれた。
「マナちゃんのその顔は図星だね?」
黙っててもしかたがない
「春沢の二男だし…今までにも結構女の子に会ったし…」
「大丈夫だよ!いないからでも…将来のこと考えたら…」
そこで雪音ちゃんは言うのを止めた。
「将来のこと考えたら…何?なんかあるの?」
「なんでもない!優一のことは最後まで信じてあげてね?」
「う、うん…」
あたしは紅茶を雪音ちゃんは珈琲を飲んで絢をまった。
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