キミの隣は特別席Ⅱ
樹たちも部屋に着いた。
「話って何だよ?」
「マナから聞いたんだけど、優輝兄さんに呼ばれてるって」
と雪音。
「そうだけど」
それがどうしたんだよ?
「あのさ、あれ言われるんじゃない?」
と心配そうに言う樹。
「まさか!?兄貴、マナのこと気に入ってんだぞ?」
「そうかもしれないけど…一応、俺達とマナちゃんの間には…」
樹は言葉を濁した。
「なんだよ?身分とか格差とか言ってんのか?」
「まぁ…」
「ふざけんなよ?そんな心配無用だよ」
「優一はそうかもしれないけど、あたしたち心配してんの!優輝兄さんと亜季さんたちみたいにならないかって!!」
兄貴と義姉さんみたいに…
「それは…」
「優一、俺たちにも出来ることがあったら言え。今の俺たちにはこれしかいえないけど」
「あぁ…」
大丈夫かな…絶対マナは俺が守ってやる!!
樹たちはすぐに帰って行った。
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