キミの隣は特別席Ⅱ

「おかえり、優輝兄さんなんて言ってた?」

とノートを取りながら言う樹。

「俺次第だってよ。マナは知ってるのか?」

「知らないよ。雪音からも何も聞いてない」

そっけねぇーな…

仕方がないから、講義を聴いていた。




講義が終了し、学内にあるカフェで樹と話していると

「あ、あの!」

4人の女の子が話をかけてきた。見た感じ高校生

「はい?」

「春沢優一さんですよね?」

「そうですけど?」

「あたし!あなたを目指してここ受験したんです!」

顔を真っ赤にして言う女の子

「へぇ~そうなんだ。で?俺に何のよう?」

「えっ!?あの…」

「何?」

今すごく態度が悪いと思う。

「今彼女いますか?」

意を決した様子で聞いてきた。

「いるよ。ごめんね…樹、行こう」

「あぁ」

女の子達を残してその場を去った。







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