キミの隣は特別席Ⅱ
マナside


優一を待っていると、絢が出てきた。

「どうしたの?」

「優一から連絡があって迎えに来るって。」

「何があったのか知らないけど、春沢くんと仲良くしてよ?話したくなった時に聞くからね。」

絢には隠し事あんまりできないなぁ…

「ごめんね?」

「いいのよ。あっ!あれ春沢くんの車じゃない?」

振り向くと、優一の車がこっちに向かって走ってくる。
優一が乗っている車はもちろん外車。いつの間にか買っていた。


「あっ!来た。」

絢とバイバイして、車に乗り込んだ。




沈黙が続く

息苦しいな…

優一の顔を見ると、眉間にしわを寄せている。

お兄さんと何かあったのかな?今日仕事だって言ってたし…

「あ、のさ…話しって何?」

沈黙を破ったのはあたしだった。

「ついてから」

低い声で答えられた。



車はすぐに優一が住んでいるマンションの前に着いた。

「先に部屋に行っとけ。車置いてくる。」

「わかった。」

バックから部屋の鍵を出した。

高校を卒業した時に合鍵を貰った。
すごっく嬉しかったのを覚えている。


優一の部屋の入った。リビングに服とかが散らばっている。

そんなに忙しかったのかな?

仕方なく優一の服とかを片づけていると

「ごめん、部屋散らかしてたの忘れてた。」

優一が勢いよく入って来た。




「片付け、その辺にしてこっちに座ってくれないか?」

優一に呼ばれて、ソファに座った。


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