キミの隣は特別席Ⅱ

「あら?優一くん、どうしたの?忘れもの?」

義姉さんが出てきた。

「兄さんは?」

「まだ、書斎で仕事中よ」

走って書斎に向かった。



ガチャ

「兄貴!」

「よお!優一。どうした?忘れものか?」

兄貴は一人書斎でパソコンに向かっていた。

「マナにお見合いの…婚約の話以外に何吹き込んだ!」

パソコンが置かれている机を叩いた。

「何って…そんなの優一の将来のために身を引けるか的なことだけど?」

兄貴がさらりと言う。

「兄貴!!」

兄貴の胸ぐらをつかんだ。




「優一、止めなさい」




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