キミの隣は特別席Ⅱ

「おはよう!春沢くん」

lilyの前に佐原と佐原先生が立っていた。

「わざわざすまん。」

「いいのよ!マナちゃんは別れたくて別れを切り出したんじゃないことを理解してあげて」

佐原にも話そうか…

「佐原、実はその話なんだけど…」

佐原たちに事情を話した。



「えっ!?嘘!」

案の定、佐原たちも驚いた。

「本当なんだ…そう言えば、もうマナ来てる?」

「まだだよ。今さっき連絡したばっかりだから。先に中に入って待てればいいよ」

そう佐原に言われたので、店の中に入った。







「事情はあらかた聞いてるから、こっちに珈琲とか置いてるからね?」

店に入ると百合子さんがテーブルのセッティングをしてくれていた。

「ありがとうございます。」

「マナちゃん、大切にしてあげてね?」

「はい」

百合子さんは4時過ぎに来るからと言って、店を裏口から出て行った。






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