キミの隣は特別席Ⅱ
マナside


「母さん!?」

優一が驚いた声出した。

えっ!?この綺麗な女の人が!!

テーブルの横にはあたしより少し背の低い大人の女性が立っている。

「は、はじめまして優一くんとお付き合いさせて頂いてる、城田マナです。」

立ちあがって焦りながら挨拶をした。

「優一の母の春沢花香です。よろしくね、マナちゃん」

お義母さんは優一にあたしの隣に座るように指示した。


「何しにここに?」

優一が座ってすぐに聞いた。

「優輝から彼女と話すみたいって聞いてね。つけてきちゃった」

本当に優一のお義母さん?ちょっとテンション高い…

「はぁ~父さんにきちんと話して来たんですか?」

なんで親なのに丁寧語?

ちょっと気にしつつ会話を聞いていた。

「まっ!気にしないで!」

「今から父さんに…」

優一がケータイを取り出した。

「待ちなさい。優一」

お義母さんは優一を睨んだ。

やっぱり親子だな…ちょっと睨んだ時の目が似てる…

優一は手を止めた。




お義母さんはあたしの方に顔を向けた。

「マナちゃん…これから優一といたら大変だと思うけど、いいの?」

「か、覚悟はできてます。」

あたしはそう言いきった。



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