キミの隣は特別席Ⅱ

「優一、あたし放課後、絢の家に行ってくるから!」

食べ終わり、マナがそう言った。

そろそろ佐原予定日なんじゃないのか?

「知ってると思うけど、明後日予定日なんだよ!」

嬉しそうに言うマナ。

「大丈夫なの?」

と樹。

「順調だって!今日は絢に呼ばれてるの」

「気をつけて行って来いよ。帰りは迎えに行くから連絡しろ」

「わかった。今日もお兄さんの所に?」

今日もか…ここのところ毎日だからな…また、マナをほったらかしだ

「あぁ…もう少ししたら楽しになると思うんだけど…」

俺は手帳を見ながら、うなった。


「そろそろ、授業が始めるわ!先行くね!」

マナが先に行って、樹と2人取り残された。

「このあと講義確か休講だったよな?」

「うん、そうだよ。あっ、でも俺、ゼミに行ってくる。先生に呼ばれてるから」

樹も行ってしまった。

そう言えば、俺も呼ばれてたような…

俺も樹同様にゼミ室に向かった。





夕方、今日は兄貴の会社に呼ばれた。

あと一年ほどすれば、俺はこの会社の社長になって、兄貴が会長になるのか…ちょっと信じられねぇ




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