キミの隣は特別席Ⅱ
マナside

あたしは…

顔が熱くなってくるのを感じた。

4人の視線がこっちに集まってくる。

「ないって言ったら、嘘になるけど…」

「あるってことだね!よかったね?優一!」

とほんのり頬そ染めている雪音ちゃんが言った。

優一の方を見ると、一瞬目が合ったけどすぐにそらされた。




絢が何品かレストランの料理を作ってくれた。どれもこれもとってもおいしかった。
絢はそれらを作り終わったら、瞬くんの様子が気になるからと言って帰って行った。

4人で飲んでいると、松堂がいきなり真剣な顔になった。

「あのさ俺大学卒業したら、アメリカに行こうと思ってる。」

「決意したのか?」

と優一が尋ねると、松堂は頷いた。

「前から、親父や雪音の親父に言われてたんだ。アメリカで立ち上げた会社を管理してほしいって。こっちは姉さんや雅さんにまかせて俺と雪音はアメリカでって。」

この数年で松堂の家は病院だけではなく、他の事業を始めていた。

「それじゃあ…雪音ちゃんたちとはなかなか会えなくなるの?」

と尋ねた。

「そうなっちゃうけど、帰ってきたり、アメリカに来た時は会えるからね!」

と雪音ちゃん。



みんな卒業に向けていろいろ頑張ってるなぁ…





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