キミの隣は特別席Ⅱ
あたしはというと…春沢が経営しているホテルの内定をもらっている。
秘密にしてたかったけど優一には言ってある。と言うか、お兄さんが優一にばらした。
雪音ちゃんたちは夜遅くに帰っていった。
「やっと二人になった」
お皿洗いをしているあたしを後ろから抱きしめた。
「優一…」
久しぶりだから照れる…
「マナ、前からしたかったことがあるんだけど?」
「なに?」
「一緒に風呂入ろ」
「えっ!?…無理、無理!!」
なんでそんな恥ずかしいことしなきゃいけないの!?
優一の部屋に泊まったことは何度もある。
でもお風呂を一緒に入ったことは1度もない!
「俺の辞書には無理って言葉はありません」
優一がニヤリと笑って、あたしの頬にキスをして風呂場に向かった。
一緒に入らないと行けないの!?
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