花恋-ヤクソク-
<ルイキ>

はとぽっぽ達遊ぶ気分じゃないんだとさ。


まっ,ぶらっとすっかな。


この辺も歩くと色んな店あんだな。



おっ!!


花屋がある。


アレンジか…柄じゃないけど,寄ってみっかな。




ルイキ『こんちは~』



「いらっしゃいませ」


ルイキ『ってお前かよッッ!!!』


「失礼な。お前ってお前って…グスッ…」


ルイキ『!!!な,なんだよ。お前呼ばわりぐらいでなくなよな,みいるサンよ。』


ミイル「うわ~ん!!!!」


《ルイキ》

ちょっとちょっと待て。
みなさん,今の会話振り返ってみてよ。
俺チャン悪いとこあります?


いや,確かに“お前”って呼んだのは悪かったよ。
だけど泣くことないだろうよ。
なんなんだ,こいつ。

とりあえずなだめるか。



ルイキ『あのさ-,なんで泣いてんのさ?』


ミイル「グスッ…言えない。言わない!!!」


ルイキ『あっそ。ならい-や。』


ミイル「グスッ…優しくないんですね。」


ルイキ『お前が言わないっていったんだろが!!!』


ミイル「…そうでした。すいません。見なかった事に。」


ルイキ『誰にも言わね-し。ってか帰ろ。』


ミイル「分かりました。また火曜日に来てください。」


ルイキ『は?』


ミイル「安い日ですから。」


ルイキ『あっそ。じゃあな。』





<ミイル>

泣いちゃった…。

るいきサン困ってたな。

ってより,怒ってた?呆れてたかな?



まぁいっか。


そんなことより,アレンジは繁盛繁盛。




だって,今日もまたマーガレットが売れたから。
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