おれの恋



『抱き締めても…いい?』


「どうぞ!!笑」


そう言って、ベッドに腰をかけたまま両手を広げる空



立ち上がって、上から空を抱き締めると

折れちゃいそうなくらい細くて…


(あ…、女の子なんや…)


なんて思った。



『ちっせー!!笑』


「背はデカいけどね(笑)」



人の体温って、こんなにも暖かいんや…

初めて知った。



「ねえねえ、苦しいんやけど?」


『少しくらい我慢しろ!!』


「そんなに姉ちゃん大好きなんかぁ?シスコン(笑)」



し…シスコン!?

まぁ、否定しないけど…。笑



『せやで。悪いか〜?』


今の俺…めちゃくちゃ素直やと思う。笑


(恥ずかしい…)



「悪くないけど、何も出ないよ?笑」



空からは、何もいらん。


でも…もしも、神様がいるんなら


空を俺にくれ。



『あはは〜期待しとくわ(笑)』



頼むからさー…。






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