らぶ☆すとーりー 3
~隼人side~



俺は綾乃のマンションに向かった。



もぬけの殻だった。



予想はしていたが、少しの期待も壊れ去った。



電話をしてみる。



ツーツーツー。



話中?



何回か掛けて見る。



もしかして、着信拒否・・・?



まさか・・・な?



俺は着信拒否をされているとは、信じたく無かった。



俺はそのまま会社に戻った。



「市川さん!」



海が心配して駆けつけて来た。



「どうでしたか?」



「ふっ・・・逢っても無いし、何処にいるさえも分からない。電話も出ないし、これではお手上げだよ。」



と、俺は珍しく弱気な発言をした。



「俺も何かあったら協力しますから。」



「ありがとう。とりあえず、今日は残りの仕事を終わらせなきゃな。」



そう言って、俺は頭を切り替え仕事に集中した。




< 143 / 179 >

この作品をシェア

pagetop