らぶ☆すとーりー 3
俺は最上階に着くなり、一直線に歩き出した。



秘書が「隼人さんお待ち下さい!」と言うのも耳を貸さず、



俺はずかずかと社長室へ乗り込んだ。



「親父!」



「何だ?騒々しい。」



「親父!綾乃を何処にやった!」



親父はまたその話かという目で俺を見た。



「今更何の話だ。」



「俺の質問へ答えろ!」



俺は親父の胸倉を掴んだ。



「蘭子が全部白状した。綾乃は何処だ!」



はぁ、と溜息を付きながら親父は机の引き出しから紙を取り出した。



「ここへ引越したはずだ。今は知らぬが。」




「親父は俺を騙した!俺は絶対許さない!」



そう言って、俺は社長室を走って出て行った。











< 154 / 179 >

この作品をシェア

pagetop