らぶ☆すとーりー 3
「綾乃違う!違うんだ!」



私を見て必死に言う隼人。



「あなたが、隼人さんの彼女さんですか?」



「えっ?」



「私は隼人さんの許婚の朝比奈蘭子です。」



許婚・・・?



「私達もうすぐ結婚するんです!隼人さんのご両親も大賛成なんですよ。」



えっ・・・?



「本当なの?隼人?」



「違うんだ!」



「何が違うの?」




「隼人さんっ!」



振り向いた隼人に、蘭子さんは・・・



チュッ



隼人にキスをした・・・。



「隼人・・・。」



私は思わずその場から逃げ出してしまった。






追ってきてくれる。



そう信じていたのに・・・



隼人は私を追って来る事は無かった。




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