らぶ☆すとーりー 3
泣きながら走る私。



ドンッ



私は人にぶつかってしまった。



「ごめんなさい・・・。」



「あっ・・・。戸田さん?」



「えっ?」



顔を上げると目の前にいるのは、



そう・・・遠藤さんだった。



「どうしたの?こんな時間に・・・てか涙・・・。」



「何でもないです。」



その場を去ろうとした私に、



「何でもないは無いだろう。」



私の腕を掴んで私を引き止めた。



そして、私の顔を隠すように頭を撫でながら



近くの喫茶店まで連れて来てくれた。



「落ち着いた?」



優しい口調の遠藤さん。



「もう、大丈夫です・・・。」



「ところで、どうしたの・・・?」



私は話そうかどうか迷った。



隼人の事は言えない。



しかし、遠藤さんは・・・



「市川さんと何かあったの?」



と優しく問いだしてくれた・・・。






< 99 / 179 >

この作品をシェア

pagetop