【短編】失恋に塗る薬


私は

泣きながら

何か言っていた気がする。


どうして?

なんでこうなったの?

こんなつもりじゃなかった。

私はまだ

カレシが好き。



そんなことを

言っている私の隣に

アナタは黙って

ついていてくれた。



私の実家の

最寄り駅に着く。


アナタの家は

反対方向。


もう

帰る電車なんてない。



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