窓、ひらけば君と恋。
なんで?ドキドキしてんの?病気…なわけないよね…何なの!もう、イライラする…


ん?…ドキドキとか、モヤモヤとか…そういう気持ちって…


恋…

「ち…違う!」


「何が…どうした?」

松原君がポカーンとしていた。


「別に何も…悩みとかそんなんじゃないから!…か、関係ないじゃん!」


「はっ?何…どうした」


私は意味不明なことを口走ってカーテンをおもいっきり閉めた。


ドサッ


私はその場に倒れ込んだ。


ありえない…恋なんて!


恋…じゃないよ!


ただの夏バテよ…


動揺しなくていいのよ…


会ってまだ一週間も経ってないのに。


でも、香奈は会ってすぐに一目惚れ…



そうだよ。香奈が好きな相手を好きになるなんて…ダメ。ていうか、ない!


「もう、いい。考えるのやめよ〜と」


恋じゃないと自分に言い聞かせる。


それが自分の心に嘘をついてるとは思わなかった。


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