窓、ひらけば君と恋。

さよなら…そして動いた恋

暑いというより、寒いと感じることが多くなった…


松原君は一日休んで、今日は学校に来ていた。



「香奈、今日告白するのかな」


彩夏が松原君を見ながら聞いてきた。


「するんじゃないの…」


自分の声が低いのが分かった。


「香澄は、告白には賛成なんだよね?」


「な、何言ってんのよ…当たり前でしょ…」


彩夏…どうしたのよ。なんでそんなこと聞くの?



「私は香奈が幸せになってくれれば、それだけで充分なんだよ」


「…そっかぁ。それが答えなんだね」



そう言うと、彩夏は席に戻った。




授業が始まっても、彩夏の言葉がひっかかる…



もしかして、私の気持ち知ってるの?


「まさかね…」



松原君が前にでて、問題を解いていた。



今日、香奈に告白されたらあなたはどんな答えをだすの?



沙織さんのことを…?


もしかして付き合うの?



「放課後か、」



私は授業に集中することにした。



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