ワタシノ好キナ王子サマ★
私は朝の事を思い出すと、無性に王子様に会いたくなった。


「ねぇ、泉那…」

「何??」

「稲穂基之…って知ってる??」


私はダメ元で聞いてみた。

「うん。10組のカッコいい人でしょ??勿論知ってるよ。」

思わぬ収穫。

彼は10組の人だったんだ。

私のクラス、2組からかけはなれていた。


それにしても、"カッコいい人でしょ"って言ったて事は、泉那も彼を…??


「この学校じゃあ有名人じゃん。皆知ってるよ。まぁ、私はタイプじゃないけど。」

私は胸を撫で降ろした。

恋のライバルじゃなくて良かった。
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