ワタシノ好キナ王子サマ★
昼休みになった。
私は泉那に、朝の出来事を言って、自分が基之君の事が好きだと告げた。
「…すごい…なんで落ち込むの??」
泉那は驚いた顔を私に見せた。
「だって、カッコ良すぎだもん。私なんか相手になんないよ…。」
そう、王子様は皆の王子様だから…。
きっと女の子慣れとかしてるよね。
「…フッ…夢乃、本当に稲穂基之の事知らないのね。」
嘲笑う泉那にちょっとイラッとして、
「知らないよ!!」
とムキになってしまった。
「だから…聞いてるのに…。」