ワタシノ好キナ王子サマ★
「お前はKYか!!」


人通りが少なくなった所で、和哉は基之君に言った。

「あと、しつけぇ!!」


基之君は、はっとした顔になり、


「すんません!!俺…なんか…はしゃいじゃってて…。」

と、申し訳なさそうに言った。


「一緒に帰りたかったんすよ。帰り道一緒の奴いなかったから…。今日の朝、登校の時間すっげぇ楽しくて…。」


基之君は恥ずかしそうに、斜め下を見て頭を掻いていた。


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