ワタシノ好キナ王子サマ★
「苗字で呼べよ。勿論、夢乃の事も!!後、敬語で話すな。同い年なんだから。」

「分かった!!じゃあ、普通に喋んね。後、俺…君らの苗字知らないんだけど。」


基之君はニヤリと笑いながら言った。


和哉は、えっ??、と言って固まった。


「私は沢木。でも、"夢乃"でいいから。慣れたし。」

私は満面の笑みを王子様に向けた。


「俺は比嘉だ。」


和哉は恥ずかしさと悔しさでいじけていた。



それがあまりにも可笑しかったから、


私はついつい笑ってしまっていたんだ。
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