ワタシノ好キナ王子サマ★
それから1時間は経っていた。



王子様からの返事は来なかった…。



やっぱり冗談なんだよね…、なんて思いつつ、携帯の問い合わせを、無駄に連打していた。


それでも、返事は来なかった。


「ただいまぁ〜」


とうとう、遊びに出掛けていたらしい弟が帰ってきた。


「ぇちゃん、えちゃん、ねぇちゃん、姉ちゃん!!」

ドタドタと階段をかけあがり、ドアをバターンッと勢いよく開けた弟が、息を切らしつつも爽やかな笑顔を見せた。

「ちょっと〜…何勝手に入って来てんの!?」


私は弟に相反して、冷やかな瞳を送った。
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