ワタシノ好キナ王子サマ★

「馬〜鹿!!」


和哉は馬鹿としか言わず、そのまま私の一歩先を歩いた。


馬鹿はこっちのセリフだし!!

「何、当ててんだよ…。」

和哉はボソッと呟いた。


「ん??何か言った??」


「そのうち現れるさ。お前の王子様…って言ったんだよ。」


「…ぶっ!!彼氏欲しいて言ったけど、王子様とまでは言ってないよ〜!!」


はははと私は笑った。



「…そうだな。」


和哉は笑わなかった。
< 7 / 46 >

この作品をシェア

pagetop