僕は君の犬だから
それにしても…嫌な夢だった。


高2の春の気持ちいい睡眠で見る夢じゃないよな…まったく。


キーンコーン
カーンコーン


学校の最後の授業が終わった。


「やっと終わった~。」

隣の席で拓斗が伸びをしながら言った。

「昌史、今日カラオケ行こうぜ。」


「ゴメン。今日ムリ。」

僕は拓斗に手を合わせて謝った。


「なんでだよ~……あぁアレか。」


「そういうこと。また今度な。ゴメン。」

僕は拓斗に別れ言い、隣の教室に行った。
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