微妙怪談同好会Ⅱ
正門に鍵がかかってないなんて不用心だなぁ…
正門を開けるとどこに向かうでもなく大声で叫んでみた。
「すみませーん!」
「誰かいますかー?」
廊下の先まで声が伝わったと思うと、そのまま音は闇に消えていった。
「誰も残っていませんかー?」
「忘れ物取りにきたんすけどー!!」
声は次々と闇に消え入り、残ったのは白い息と静寂な空間だけだった。
正門を開けるとどこに向かうでもなく大声で叫んでみた。
「すみませーん!」
「誰かいますかー?」
廊下の先まで声が伝わったと思うと、そのまま音は闇に消えていった。
「誰も残っていませんかー?」
「忘れ物取りにきたんすけどー!!」
声は次々と闇に消え入り、残ったのは白い息と静寂な空間だけだった。