永遠に―とわに―


「ノゾミです。よろしくね、美空ちゃん」


「美空ちゃんよろしく、ミサキです。」


「スミレです。美空ちゃん、よろしくね?」


みんなが口々に自分の紹介をしてくれる。


これから私が働く店の人たちはみんな親切でニコニコしていて私は安心した。


お母さんが決死の判断で紹介してくれた仕事を仕事仲間に馴染めないだけで辞めてしまうのはお母さんに合わせる顔がなかった。


そう思ったら、


何故か涙が溢れてきた。


今まで家にいて、周りの人と関わってなかったから、今周りの人の温かさに感動しているんだと思う。



この店、この仕事に就いて心から良かったと思う。



< 15 / 58 >

この作品をシェア

pagetop