永遠に―とわに―


「そうなのか…?………悪い」


悠は私に対して罪悪感を抱いたのか申し訳なさそうにする。


「ううん、いいよ」


私は悠の『悪い』の一言が嬉しかった


今まで私は誰かにお父さんがいないことを話すと、同情されてた。


『大丈夫?』


だとか


『可哀想に』


とか


全部私の聞きたくないことばっかりだった。


もっとヒドいのは


『何で?』


って言われる時


『私たち、捨てられた』


なんて口が裂けても言えない


だから悠のそんな気づかいが嬉しかった。


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