永遠に―とわに―


1時間も遅れてしまった。

それに遅刻の連絡もいれていない。


クビになっちゃうかな〜


何て思ってたら、


お店のドアが『チャリン』と音を立てて開いた。


『チャリン』って音、喫茶店みたい。


私はすぐハッとして、お店のドアの方を見た。


「……美空ちゃん!?」


オーナーだった。


「…す、遅刻してすいませんでした!!」


私はそう言って勢いよく頭を下げた。


……………


オーナーが少し黙った後、

「…ククク」


笑いを我慢したような笑い声が聞こえてきた。


もちろん笑い声の主はオーナー。


私はまた勢いよく、頭を上げた。


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