禁断的な愛し方

第11章

そして


一度も後ろに振り返らず


部屋から出て行った


すると


部屋の前に


腕組みしている田辺が





その頃


祥次も両親に同じ話を


聞いていた




「本当にすまなかった。ずっと黙っていて。光とお前が兄妹以上の関係だということは、父さんも母さんも知っていたがなかなか言い出せなくて」




かなり反省しているようだった





もちろん


母親もそんな


父親を許している様子だった




「いいよ。もう。もういいから」




立ち上がった




「ってことはさあ、今、光。実母の家にいるのか?」

「ああ…たぶん。そうだろ、先ほど彼女の家のボディーガードの田辺って人から電話があった。光をあずかっていると。
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