禁断的な愛し方
中・

「もしもし」

「もしもし」

「その声は祥次?」

「ああ、なんだよ?」

「なんだよって?どこにいるとか、何してるんだとか聞いてくれないの?」





「全部、父さん達から聞いて、知ってるよ。俺とお前が実の兄妹ってことや。お前が今、実のお母さんの家にいることとか」




光は黙ったままだった




「とにかく、これからもう逢わない方がいいと思うんだ。」

「なっ何言ってるのよ!私は今からでもお兄ちゃんに、祥次に会いたい」





「俺はもう会う気ないよ。よーく考えたら。お前の母さんのせいで父さん浮気したしさあ。それに、なんだよ。光ができただからって。勝手にお前捨てて。俺の両親に育てさせるしさ。どこまで迷惑なんだよ」

かなりきつい


光は黙ったままだった




「それじゃあ、もう、俺や父さん達には関わらないでくれ……さよなら」




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