禁断的な愛し方
「言わせんなよ。お前なんか生まれてこなきゃよかったってことだよ…。」





「お前なんか生まれてこなきゃ、誰も悲しまずにすんだんだ。お前の存在が父さんもお前の母さんも苦しめているんだ。今更何言っても、無駄だけど。とにかく。本当に今から、さよなら。お前の母さんとまあ仲良くすればいいさ。それじゃ」




と激しく受話器を投げ付けるように


おいた…。





光は黙ったままだった


涙が止まらない


田辺は優しく


光を抱きしめた。



「はあ。」




祥次は瞳を閉じた




「祥次、何もあんな言い方。」




肩に手をやると


祥次は父親に目線を向け




「だいたい、父さんが母さんを裏切って。あの女と不倫なんかすっから。こんなことになっちまったんじゃねぇか!」
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