禁断的な愛し方
光と一緒に過ごして


楽しかったことも


辛かったことも


何もかも忘れてしまえば





これから先


前向きに生きていける




「さようなら、光」




そして


最後にボソッと一言言った

その頃


光は部屋にいた


隣には


田辺がいた




「光サマ、これでよろしいんですか?」

「もう何を言っても、何を伝えようとしても無駄なんだって…」





「そうですか」




少々悲しげな表情で




「そういえば、お母さんは?」

「奥様はお部屋にいらっしゃいますが?」

「ありがとうございます」



「彼のことはもう忘れてしまうのですか?」

「うん。学校もできたら、転入したいと思っているんです。兄と会うの気まずいから」
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