禁断的な愛し方

第2章

「このままじゃ私、お兄ちゃんのこと嫌いになっちゃう」




泣いている




(だって大好きなんだもん)
「お兄ちゃん?」




祥次は一瞬 トキめいた




「もう少し、時間をくれ」





光の肩を触りながら言った




「頼む」




ボソッ




「わかった」




光は部屋から出て行った




(俺だって本当はこのままじゃいけないってわかっているんだ だけど、お前は何も知らないから)






回想・




「昔のお兄ちゃんに戻ってよ。あの頃のカッコイイお兄ちゃんに戻ってよ。このままじゃ私、お兄ちゃんのこと嫌いになっちゃう」





回想・
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