禁断的な愛し方
「私、帰るわ」




立ち上がった




「そうか。うん。気いつけて帰れよ」

「大丈夫よ。もう子供じゃないんだから。さよなら」



そう言いながら


立ち去って行った




「……光」




すごく辛そうな表情で





「だーれが彼女だって?演技きったけど」

「すんでで、ありがとう」



祥次は溜め息をついた




「なかなか可愛い子じゃない。本当にふっきれてるの?」

「まさか。ふっきれられるわけ。」




7年間


ずっと愛し続けていた




「好きで好きでしょうがないんだよね?」





図星だった




「だから、7年も彼女作らなかったんだ。」

「いい加減。ふっきれちまえと思うんだけど。やっぱり、愛しいっていう気持ちだけはかわらねぇな。」




やっと自分の気持ちに素直になった




「けど、無理なんだよ。俺らは血の繋がった兄妹なんだから」
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