禁断的な愛し方
雫は真剣に祥次を見つめる  雫は泣き出した




「祥次さん、それだけが理由じゃないんです。私ずっと好きだった、先輩がいたんです。その先輩も祥次さんみたいに短距離の選手で、だけど事故で両足をケガしてしまって、下半身麻痺になって結局自殺したんです。それが一番のきっかけなのかも。」




悲しげ




「もしかして」




何か言おうとした




「あなたの顔」




光は反応した





「あの人にそっくり」




だから惹かれたのかもしれない




「俺は違うよ。俺は君の先輩にはなれないよ。」




あえて冷たく引き離した




「きっといつか君のことを思ってくれる人に出会えるよ、だから、」




何か言おうとしたが 雫はその場から逃げるように去って行った




(雫ちゃん)
「光、そこにいるんだろ?出て来いよ?」


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