禁断的な愛し方
「そうだよ。俺が部活に出なかった本当の理由はな そんなお前とあいつが一緒にいるところ見たくなかったからだよ きっとあのままだったら
俺 狂っちまって 何をやらかすかわかんねぇからな理解できるだろ?
どんなに好き好きで たまらなくても一生気持ちを伝えられないと思った。わかるか?俺の気持ちが」

「お兄ちゃんの気持ち、理解できるけど けどお兄ちゃんの気持ちに
応えてあげられない なんで今頃言うのよ?半年前?いくらでも私に言う
チャンスあったじゃない?たとえ血が繋がってなくても 何年も兄妹やってきたんだから今まで みたいに」




今は光にはこれぐらいしか言えない




「わかったよお前がそう思ってんなら お前の本当の気持ち聞けてよかった 情けないよな?俺なんかただの意気地無しで もう忘れてくれ?ってこんなこと言われて忘れられるわけないか」





光は黙ったままだった




「そんな顔すんなって今までどおり 兄妹として仲良くしよう
後 父さんと母さんには内緒な? ずっと 気にしてたから」

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