禁断的な愛し方
光はかなりショック




「そっそうなんだ!」




目をかっぴらいて




「これがいいきっかけなのかもと思うんだ。お前への気持ち忘れるためへの。早く彼女のことを本気で好きになっていきたいと思ってる。俺がいつまでも、お前の気持ちにしがみついていたら、嫌な気持ちになるだろう?それが一番いいんだよ?俺達にとって?さあ、カレー食おうぜ、俺、もう腹へって」




思わず光を見ると! 祥次はギョットした
光は泣いていた しかも号泣 しかし笑顔だった
涙&笑顔






「よかったね。きっと、私への気持ち忘れられるよ。じゃあ、私、先行くわ?ちょっと用事思いだしちゃったの?行ってきます!!」




と叫んで泣きながらその場を去った 祥次は光を追い掛けた
光はかなり早く走っている さすが陸上部
そして 人気のないロッジで休憩 はあはあ
息をきらす光 




「もう、なんで泣いちゃうのよ?私、バカ」

「なんで泣いてんのか。こっちが知りたいよ」




祥次だった あれから ずっと光を追い掛けていたのだった
はあはあ 息苦しそう






「さっすが、現役陸上部員、やるな?」




笑顔で




「なんで、追い掛けてくるのよ?先、行くって言ったじゃない?朝ご飯どうしたのよ?まさか、ぬいたの?それじゃ、昼まで、もた」




いつのまにか 祥次は光を抱きしめていた




「じゃあ、なんで泣いてんだよ?普段あんま泣かねぇヤツが。泣いているお前を無視なんかできるか」




真面目な表情で





「お兄ちゃん、私」




涙が止まらない 光は自分の本当の気持ちに気付き出した


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