禁断的な愛し方
ふと気がつくと





「お兄ちゃん」




祥次が両手で光の腕を掴んでいた 光はちょっと笑顔




「大丈夫か?」




心配




「うっうん、今のところは」




まあまあ




「すぐ引き上げるから、待ってろ」




真剣な表情で




「クソ!雨で手がすべる」




やばい




「お兄ちゃん。もう、いいよ。お兄ちゃんまで落ちちゃう」




慌てる




「何、言ってんだ!お前は俺の大事な妹だろ!お前のこと必ず助けてみせる」




真剣 そして せいいっぱいの力を振り絞って 見事 光を引き上げることに成功した  祥次は光を軽く抱きしめた




「大丈夫か?」




心配




「うん!なんとか、大丈夫!ありがとう」




ちょい笑顔 光はくしゃみをした




「体冷え切ってるな。雨宿りにてきし、しそうな場所探そう?」




祥次は上着を光に貸した そしてようやく 穴蔵を見つけ
中に入った



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