禁断的な愛し方
聞こうとしたが

おばさんはいつのまにか

ずっと

先を歩いていた

光はびっくりして

おばさんの後を追った

そして

家の中に入った





中は創造どおり

優雅で華やかだった

すると

2階から

一人の男性が

なかなかカッコイイ

見た目は20代の後半ぽかった




「彼はボディーガードの田辺章介。田辺、この子を部屋まで案内して」

「はい。承知しました。光サマ。ついて来てください」





「光サマ?」




サマなんてつけられて

呼ばれたのは

はじめてだったからだった



「さあ、荷物はお持ちします。お部屋までご案内します」

「お部屋って?」




光はおばさんを見た

黙ったままだった




「あっはい」




軽くお辞儀をし

章介の後をついて行った
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