禁断的な愛し方
「光は、もう帰ってこないよ」




と父親がボソッと言った




「は?」

「まあそこに座りなさい」



ソファーに座った




「何、言い出すんだよ。いきなり」





「とにかく、話を聞いて頂戴」




いつも

穏やかな母親が叫んだ




その頃

光は部屋の中で

ちょっと涙していた




「いつになったら、帰してもらえるんだろ?」




すると

さっきの

おばさんが部屋に

入ってきた




「あっ…」





立ち上がり

おばさんを見た




「あの、いったいいつになったら。家に帰らしてもらえるんですか。両親も心配していると思うし。」




すると

おばさんは光に近づいて来た




「何を言っているの?あの家はあなたの家ではないでしょ?ご両親もあなたのホントのご両親じゃない」
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