禁断的な愛し方
「なぜ、そのことを」




かなり驚いた




「それは、あなたのホントのお母さんが私だからよ」



真剣な表情で

光を見つめた




「うっ嘘でしょ?何かの冗談なんじゃ。」




すると


おばさんは


光の腕を掴んだ




「この傷。なかなか消えないでしょ?」





傷に目線を向けた


その傷は


光が物心つくまえから


あった傷だった


「これが?」

「この傷はあなたが生まれてすぐ、ふいに私がケガをさせてしまったの」




ホントのことだった




「…」




光は黙ったままだった




「じゃあ、なんで今頃になって」

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