Two Strange InterestS
ようやく自分の順番が回ってきたと思う。高校生の頃は姉に遠慮して、結局、遠くから見ていることしか出来なかった。二人が引きあっていく様子、離れていく様子を一番近くで見続けるという拷問に耐えたからこそ、今の自分があると思っている。
変わろう、変わりたいと強く願ってきた。同じ大学に進学できたことも追い風になり、何よりもあの時のように後悔したくなかった。誰よりも彼を強く思ってる、その自信はあるから。
だから、ようやく手に入れたチャンスを逃すわけにはいかないし、手段は選ばない。どんな手を使っても、必ず彼の隣をゲットしてみせるっ!
……なんてことを考えながら、彼女・宮崎林檎ちゃんは彼の家へスキップしながら近づいていく。
街灯やコンビニの明かり、車のヘッドランプに照らされた地上は明るい。明るすぎて……照らされている場所以外、見えないのが現実だけど。
全てを照らす満月を見上げることもなく、彼女は進む。
その先に、どんな惨劇が待ち受けているのかも知らずに。
変わろう、変わりたいと強く願ってきた。同じ大学に進学できたことも追い風になり、何よりもあの時のように後悔したくなかった。誰よりも彼を強く思ってる、その自信はあるから。
だから、ようやく手に入れたチャンスを逃すわけにはいかないし、手段は選ばない。どんな手を使っても、必ず彼の隣をゲットしてみせるっ!
……なんてことを考えながら、彼女・宮崎林檎ちゃんは彼の家へスキップしながら近づいていく。
街灯やコンビニの明かり、車のヘッドランプに照らされた地上は明るい。明るすぎて……照らされている場所以外、見えないのが現実だけど。
全てを照らす満月を見上げることもなく、彼女は進む。
その先に、どんな惨劇が待ち受けているのかも知らずに。