Two Strange InterestS
「こうやって会うのは初まして、ってことになるんだな。類友よ、初めまして。いつも薫が世話になってるみたいで……親友として礼を言わせてもらうよ」
薫の部屋に戻った私を出迎えてくれたのは、今回のためにわざわざシャワーを浴びてBL攻め属性になってもらった私の類友、大樹君。
一応説明しておくが、前話後半から続いていた一連の言動は、全てお芝居。私が計画して大樹君が補完した、林檎ちゃんを諦めさせるための奇策である。
丁度2週間前、林檎ちゃんとのやり取りがあってから……私は、この計画に賛同するようけしかけたのだ。
これ以上思わせぶりな態度を取って、苦労するのは薫だ。この辺で彼女には引き下がってもらおう――と。
まぁ正直、彼が二次元BL好きなことをバラせばそれでよかったのかもしれないけど、どうせならばど派手にどっかんと。
そう思って、私は薫に大樹君を招集し、リアルBLの世界を再現するように提案したのだ。
勿論、彼は渋い顔をしたけど……何とか私が言葉で丸め込み。(あぁ、私もその現場見たかったなぁ……)
そして、今日、スケジュールをやりくりして駆けつけてくれた(彼は本当に忙しいらしい。作戦決行が2週間後になってしまったのも、大樹君のアポが取れなかったからなんだよね……)彼との初対面を果たしたのである。
ギャルゲー好きな彼が調達したゲームを、薫経由で私に回してもらっていたのだから……私に対する綾美的な存在。
こうして会うのは初めまして、なのだが……モデルが雑誌から出てきたかと思った。それくらい、薫と並んでも引き立て役にはならない存在感。
少し猫っ毛なのか、乾き始めた毛先がくるりと踊る。感じる雰囲気から攻めタイプだろうと推察しているんだけど。
いっやー……男性に縁のなかった私が、いきなりこんなイケメン(しかも同類)とお知り合いになれるとは。
薫の部屋に戻った私を出迎えてくれたのは、今回のためにわざわざシャワーを浴びてBL攻め属性になってもらった私の類友、大樹君。
一応説明しておくが、前話後半から続いていた一連の言動は、全てお芝居。私が計画して大樹君が補完した、林檎ちゃんを諦めさせるための奇策である。
丁度2週間前、林檎ちゃんとのやり取りがあってから……私は、この計画に賛同するようけしかけたのだ。
これ以上思わせぶりな態度を取って、苦労するのは薫だ。この辺で彼女には引き下がってもらおう――と。
まぁ正直、彼が二次元BL好きなことをバラせばそれでよかったのかもしれないけど、どうせならばど派手にどっかんと。
そう思って、私は薫に大樹君を招集し、リアルBLの世界を再現するように提案したのだ。
勿論、彼は渋い顔をしたけど……何とか私が言葉で丸め込み。(あぁ、私もその現場見たかったなぁ……)
そして、今日、スケジュールをやりくりして駆けつけてくれた(彼は本当に忙しいらしい。作戦決行が2週間後になってしまったのも、大樹君のアポが取れなかったからなんだよね……)彼との初対面を果たしたのである。
ギャルゲー好きな彼が調達したゲームを、薫経由で私に回してもらっていたのだから……私に対する綾美的な存在。
こうして会うのは初めまして、なのだが……モデルが雑誌から出てきたかと思った。それくらい、薫と並んでも引き立て役にはならない存在感。
少し猫っ毛なのか、乾き始めた毛先がくるりと踊る。感じる雰囲気から攻めタイプだろうと推察しているんだけど。
いっやー……男性に縁のなかった私が、いきなりこんなイケメン(しかも同類)とお知り合いになれるとは。