Two Strange InterestS
薫が言いたいことは、何となく分かる。
分かるけど、でも……こうやってすれ違うのって、寂しいというよりも、悲しいね。
そりゃあ、私は寂しかったよ。自分から言い出したことだっていう事実が私を責め続けた。彼女を欺くために徹底して、メールも電話も一切していなかったから……彼との接点がないこと、たったそれだけのことが寂しくて、胸が痛くて、切なくて……気づいたら涙が溢れていたんだ。
それくらい好きになっていた。ゲームをやりたいって理由はとっくに口実で……最近、そんな口実がいらなくなった関係に、飛び上がりたいほど喜んでいたのに。
そんな自分の変化に気づいていた。照れ隠しばかりが先行して上手に伝えられなかったけど……でも、君は気づいてくれているはずだって、確証のない自信が私の唯一の支えだったのに。
それなのに。
考えが、まとまらない。
授業も、バイトも、全然身が入らない。彼の言葉の意味が理解できずに、ネガティブな思考はマイナスのことばかり考える。
薫は……もう、私のことが好きじゃなくて、でも、彼は優しいから、私を傷つけないように断ったんじゃないか、って……何度も、考える。
でも、それを本人に確かめる勇気がなくて、財布の中に入っている合鍵を握り締めては、一人、やるせない思いでベッドに転がっていた。
分かるけど、でも……こうやってすれ違うのって、寂しいというよりも、悲しいね。
そりゃあ、私は寂しかったよ。自分から言い出したことだっていう事実が私を責め続けた。彼女を欺くために徹底して、メールも電話も一切していなかったから……彼との接点がないこと、たったそれだけのことが寂しくて、胸が痛くて、切なくて……気づいたら涙が溢れていたんだ。
それくらい好きになっていた。ゲームをやりたいって理由はとっくに口実で……最近、そんな口実がいらなくなった関係に、飛び上がりたいほど喜んでいたのに。
そんな自分の変化に気づいていた。照れ隠しばかりが先行して上手に伝えられなかったけど……でも、君は気づいてくれているはずだって、確証のない自信が私の唯一の支えだったのに。
それなのに。
考えが、まとまらない。
授業も、バイトも、全然身が入らない。彼の言葉の意味が理解できずに、ネガティブな思考はマイナスのことばかり考える。
薫は……もう、私のことが好きじゃなくて、でも、彼は優しいから、私を傷つけないように断ったんじゃないか、って……何度も、考える。
でも、それを本人に確かめる勇気がなくて、財布の中に入っている合鍵を握り締めては、一人、やるせない思いでベッドに転がっていた。