Two Strange InterestS
「さすがにああなっちゃった先輩にも同情するけど……」

 あの林檎ちゃんの言葉は、彼の過去やその真相を知っていたから。
 あれだけ一途な林檎ちゃんのことだ。周囲に惑わされず、自分の力で真実を突き止めたに違いない。だから、あれだけ強く想い続けることが出来るんだろう。


「――やっぱり、俺はこれからも、都を傷つけながらじゃないと、一緒にいられないの?」

 あの時の言葉は……このときのことを思い出したからなの、薫?
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