Two Strange InterestS
「……新谷、君?」

 講義終了から1時間後。条件反射で名前を呼んでしまった瞬間に激しく後悔する。だが遅い。

 それが、3度目の逢瀬。ライトノベル……の、隣、耽美小説の棚を見つめながら躊躇っている彼と、男性向けゲームや関連雑誌を両手に抱えた私が鉢合わせしたのだった。
< 13 / 160 >

この作品をシェア

pagetop