Two Strange InterestS
 ……正直、自分がここまで興奮するとは思っていなかったので……彼の顔をまともに見れない沢城都であります。

 シンプルな制服が、整いすぎた彼をよりいっそう引き立てているように見えた。彼がバイトしてる店が繁盛する理由も分かるよ……女性客が多い理由も納得するよ! 悔しいけどっ!!

 そう、コレこそ制服の役割。着ている人間の個性を殺さずに引き立てる、決して自己主張はしないけれどもその存在理由はある、縁の下の力持ち。(何か違うような気もするけど……まぁいいや)

 単なるウェイターでさえこんなに色々考えてしまうのだ。これでもう、ブレザーとか白衣とか着られた日には……私、命が危ないかもしれない。色んな意味で。(笑)

「……そんなにまじまじと眺めるほどでもないだろ?」

 無言で、ただじっと見つめる私を、ただ、呆れた顔で見つめ返すしかない薫。
 思わず本音を呟いた。

「脱がしていい!?」

「襲うな!」
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